― ECは「完璧に作ってから公開」だと永遠に開かない。売り始めてから育てる順番を示す。
§ 01 / 作り込むほど、公開が遠のく
EC の相談で最も多い失敗は、公開前に決めることを増やしすぎることです。会員ランク、ポイント、定期購入、レビュー、クーポン、複数倉庫 ── 全部載せようとすると、要件定義だけで数ヶ月が溶けます。
売れるかどうかは、公開してからしか分かりません。最初に必要なのは、注文が取れる最小構成です。
§ 02 / 最初に決める 4 つだけ
立ち上げ時点で本当に決めるべきものは、次の 4 つに絞れます。
- 何を、いくらで売るか(SKU と価格、税込表示)
- どう届けるか(送料設定、地域別、無料ライン)
- どう受け取るか(決済手段。カード+コンビニ+後払いの取捨)
- 誰が受注処理するか(1 日何回、誰が、どの画面で)
このうち ④ を決めていない立ち上げが非常に多いです。サイトはできたが受注メールが誰にも見られていない、という事故はここから起きます。
§ 03 / Shopify を選ぶ理由と、選ばない理由
Shopify が中小企業に向くのは、決済・在庫・配送・税の土台が最初から揃っているからです。ここを自前で作ると、それだけで数百万円かかります。
向いているケース
- 自社商品を継続的に売る(単発のキャンペーンではない)
- 数十〜数千 SKU で、在庫を自社または委託倉庫で持つ
- 将来 BtoB 卸や定期購入まで広げる可能性がある
向かないケース
- 商品が 1〜2 点で、単発の販売しかしない(決済リンクや LP + Stripe で十分)
- 極端に特殊な受注フロー(見積 → 承認 → 分割納品など)が中核にある
「モール(楽天・Amazon)か自社 EC か」もよく聞かれますが、これは対立ではありません。モールで売れ筋を掴み、自社 EC で利益率とリピートを取るのが現実的な順序です。
§ 04 / つまずきやすいのは、デザインではなく運用
制作段階で揉めるのはデザインですが、公開後に効いてくるのはほぼ運用側です。
- 送料設定 … 地域別・サイズ別を後から変えると、既存注文と整合が取れなくなる。最初に表を作る
- 返品・交換の導線 … 特商法表記とページ内の説明が食い違うと問い合わせが増える
- 在庫連携 … 実店舗や他モールと二重販売になる。数が増える前に連携方針を決める
- メール … 注文確認・発送通知の文面は、そのままブランドの印象になる
デザインは後から差し替えられます。運用ルールは後から変えるほど高くつく、という順序を意識してください。
§ 05 / 公開後 90 日でやること
公開はスタートラインです。最初の 3 ヶ月は、作り込みではなく計測に投資します。
- カート放棄率 を見る(決済手段不足・送料の出し方が原因のことが多い)
- 商品ページ別の転換率 を見る(写真点数と説明量で差が出る)
- 流入元別の売上 を見る(SNS・広告・検索のどれが効いているか)
ここで詰まりが見えてから、レビュー機能や定期購入を足す。この順番なら、投資が空振りしません。
§ 06 / A.I.M の考え方
A.I.M は Shopify / Stripe での EC 構築実績があります。決済・在庫・購入導線までを設計し、初期費用 0 円のスモールスタートから立ち上げて、売れ始めてから機能を足していく進め方を標準にしています。制作だけを請けて納品して終わりではなく、公開後の数字を見ながら改善するところまで一貫して担当します。商品が決まっていれば、最短の構成からご提案します。
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