― 「動画1本いくら?」に一つの答えはない。用途と工程で決まる。その分解の仕方を示す。
§ 01 / 「1本いくら」が答えられない理由
動画制作の見積もりを取ると、同じ「1本」でも 5 万円から 100 万円まで開きます。これは足元を見られているのではなく、動画という言葉が指す範囲が広すぎるからです。
- スマホ縦型 15 秒、素材は支給、テロップと音楽だけ
- 半日ロケ、出演者あり、ナレーション収録、2 分の商品紹介
- 企画構成から入り、絵コンテ、3 日撮影、CG 込みのブランドムービー
同じ「動画制作」でも、動く工数は 20 倍以上違います。費用を比べるときは、本数ではなく工程で比べるのが正解です。
§ 02 / 費用を決める 5 つの変数
見積もりが動く要因は、ほぼこの 5 つに集約されます。
| 変数 | 費用が上がる方向 |
|---|---|
| 撮影の有無 | 素材支給 → 自社ロケ → スタジオ・出演者手配 |
| 尺と本数 | 15 秒 1 本 → 2 分 1 本 → 連載で毎月 8 本 |
| 企画の深さ | 構成お任せ → 台本作成 → 市場調査・絵コンテから |
| 編集の density | カット+テロップ → モーショングラフィックス → CG・3D |
| 権利まわり | フリー音源 → 商用ライセンス音源 → タレント肖像権 |
見積書を受け取ったら、この 5 列で他社と並べてください。金額だけを横に並べても比較になりません。
§ 03 / 用途別の相場レンジ
中小企業からの依頼で多い 4 用途について、実務上のレンジを挙げます。
- SNS 用の縦型ショート(15〜60 秒) … 1 本 5 万円前後から。連載でまとめて発注すると 1 本あたりは下がる
- 採用動画(1〜3 分) … 15〜40 万円。社員インタビューを入れるかで幅が出る
- 商品・サービス紹介(1〜2 分) … 20〜50 万円。撮影の日数が主因
- 広告クリエイティブ(6〜30 秒) … 1 本 5〜15 万円。A/B 用に複数パターン作るのが前提
重要なのは、高い方が効くとは限らないことです。SNS 広告では、作り込んだブランドムービーより、現場で撮った縦型のほうが応募も購入も動くケースが珍しくありません。
§ 04 / 内製と外注、どこで分けるか
全部を外に出す必要はありません。判断軸はシンプルで、頻度と再現性です。
- 毎週回すもの(SNS 投稿用) … 型が決まれば内製に寄せられる。最初の 2〜3 ヶ月だけ外部に入ってもらい、撮り方・編集テンプレートを社内に残す
- 年に数本の勝負どころ(採用・ブランド) … 外注。企画と撮影の質がそのまま成果に出る
- 広告用の量産 … ハイブリッド。素材撮影は外、差し替え編集は内
「全部内製」に走ると更新が止まり、「全部外注」だと単価が下がりません。型が固まったものから内側に引き取るのが、コストと速度の両立点です。
§ 05 / 発注前に決めておく 3 つ
見積もりを依頼する前に、これだけ決まっていると精度が跳ね上がります。
- どこで流すか(TikTok / Instagram / YouTube / 展示会 / 採用サイト)— 尺と縦横比が決まる
- 見た人に何をしてほしいか(応募・問い合わせ・来店・記憶)— 構成が決まる
- いつまでに何本必要か(単発か、毎月継続か)— 体制と単価が決まる
この 3 つが曖昧なまま相見積もりを取ると、各社バラバラの前提で出してくるため、比較が成立しません。
§ 06 / A.I.M の考え方
A.I.M は企画・撮影・編集・配信・分析までを自社で実行します。制作会社に外注して中間マージンを乗せる構造ではないため、1 本 5 万円からの単体制作にも、毎月の SNS 運用に載せる連載制作にも対応できます。撮影した素材は SNS・広告・採用サイトへ横展開する前提で設計するので、1 回の撮影が複数の用途で効きます。まずは「どこで流して、何をしてほしいか」だけ持ってきていただければ、必要な本数と体制からご提案します。
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