制作会社選びで見るべきは「実行会社かどうか」 ─ 中間マージンの話

同じ依頼でも、会社によって見積もりが倍以上違う理由。実際に手を動かす会社か、受けて外に流す会社か。見積書と打ち合わせから見分ける方法と、どちらを選ぶべきかの判断軸を整理する。

実際に手を動かす会社かどうかで、費用も速度も変わる

― 同じ内容で見積もりが倍違うとき、差の正体はたいてい工程数ではない。

§ 01 / 見積もりが倍違う、その理由

同じ要件で相見積もりを取ると、金額が 2 倍以上開くことがあります。理由はいくつかありますが、構造的に大きいのは中間マージンです。

  • 受注した会社が、制作を別の会社に外注する
  • その会社がさらにフリーランスに発注する

各段で 20〜30% が乗ると、実際に手を動かす人に届くのは半分以下になります。発注側が払った金額と、成果物の質が釣り合わなくなるのはこの構造からです。

§ 02 / 中間マージンは、悪ではない

誤解のないように書くと、外注の構造自体が悪いわけではありません。

  • 大規模案件 … 複数の専門会社を束ねる必要がある。統括する役割に価値がある
  • 特殊な専門領域 … 自社にない技術は、外部の専門家を入れたほうが早く確実

問題は、中間に立つ会社が実際には何も付加していない場合です。要件を右から左に流しているだけなら、その分の費用は成果に繋がりません。

§ 03 / 見分ける 4 つの質問

打ち合わせの場で聞けば、ほぼ判別できます。

  1. 「実際に作業されるのは、御社の方ですか」 … 曖昧に濁される場合は外注の可能性が高い
  2. 「担当されるデザイナー・エンジニアと直接話せますか」 … 実行会社なら問題なく通る
  3. 「修正のたびに、どのくらいで反映されますか」 … 多段の外注だと、1 往復に数日かかる
  4. 「過去の制作物で、御社が担当した範囲を教えてください」 … 全工程か、一部かがはっきりする

③ の反映速度は、運用が始まってから最も体感差が出ます。「文言を 1 行直したい」が当日中に終わるか、来週になるかは、構造の違いから生まれます。

§ 04 / 見積書から読む

書面からも読み取れます。

  • 項目が極端に大雑把 … 「サイト制作一式 ○○円」だけの見積もりは、内訳を出せない事情があることが多い
  • 工数と単価が書かれている … 実行会社は人日で出せる
  • 保守・運用の内訳がある … 誰が運用するかが明確になっている

内訳を求めて渋られるようなら、そこは確認すべき点です。適正な見積もりは、内訳を出しても崩れません。

§ 05 / それでも、安さで選ばない

中間マージンがない=必ず良い、ではありません。実行会社を選ぶ場合でも、確認すべきことは残ります。

  • 対応できる範囲(デザインだけか、開発・運用まで見られるか)
  • 事業を理解しようとするか(要件を聞くだけで、業務を聞かない相手は危険)
  • 公開後に付き合う体制があるか(作って終わりではないか)

判断軸は金額ではなく、払った費用のうちどれだけが成果物に変わるかです。

§ 06 / A.I.M の考え方

A.I.M は、企画・制作・開発・運用のすべてを自社で実行します。SNS 運用の撮影・編集も、ウェブ制作も、システム開発も、外部に流さず内側で手を動かす体制です。中間マージンが乗らないぶん、同じ予算をそのまま成果物と改善に充てられます。意思決定の速さと柔軟な提案力で、大手にはない価値を届けます。


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