インフルエンサーキャスティングの費用と選び方 ─ フォロワー数で選ばない

インフルエンサー起用の費用構造(フォロワー単価・手数料15〜20%)と、失敗しない人選の基準を整理。フォロワー数より重要なエンゲージメント率・視聴者層の一致・過去案件の質を、発注前にどう確認するか。

フォロワー数ではなく、届く相手で選ぶインフルエンサーキャスティング

― フォロワー 10 万人より、狙った 1 万人に届く人。人選の基準を具体的に示す。

§ 01 / 費用は「フォロワー単価」で見る

インフルエンサー起用の見積もりは、フォロワー数に単価を掛けた形が基本です。

  • 相場の目安 … フォロワー 1 人あたり 2〜5 円(1 投稿)
  • フォロワー 3 万人なら 6〜15 万円、10 万人なら 20〜50 万円
  • これにキャスティング手数料が 15〜20% 乗るのが一般的

単価が上下する要因は、ジャンルの専門性(美容・医療・BtoB は高い)、動画か静止画か、二次利用の可否です。とくに二次利用(広告への転用)を後から追加すると割高になるため、最初に含めて交渉します。

§ 02 / フォロワー数は、選定基準の 3 番目

フォロワー数だけで選ぶと、まず外します。優先順位はこうです。

  1. 視聴者層が、狙った相手と一致しているか — 年齢・性別・地域。ここがズレていたら他は無意味
  2. エンゲージメント率 — いいね・保存・コメント数 ÷ フォロワー数。1〜3% が目安で、フォロワーが多いほど下がる
  3. フォロワー数 — 上の 2 つを満たしたうえで、必要なリーチに届くか

フォロワー 10 万人でエンゲージメント 0.3% より、1 万人で 5% のほうが動きます。前者は数字を買っているだけで、後者は信頼を借りています。

§ 03 / 発注前に必ず見る 4 点

候補が挙がったら、依頼前にこれだけは確認します。

  • 直近 10 投稿の反応の推移 … 平均だけでなくバラつき。1 本だけ跳ねて平均を持ち上げている場合がある
  • コメントの中身 … 絵文字だけの短文が並んでいたら要注意。会話が成立しているか
  • 過去の PR 案件の見せ方 … 案件だと分かる投稿の反応が、通常投稿と比べて極端に落ちていないか
  • 競合案件の履歴 … 直近で同業を受けていないか

数字はダッシュボードで作れますが、コメント欄は作れません。迷ったらコメントを読んでください。

§ 04 / 契約で詰めておくこと

トラブルの大半は、口頭で済ませた部分から起きます。

項目 決めておく内容
投稿本数と時期 フィード / ストーリーズ / リールの内訳、掲載日
修正回数 初稿後の修正は何回まで無償か
二次利用 広告転用の可否、期間、媒体、追加費用
表記 ステマ規制に対応した #PR 等の明示方法
削除・アーカイブ 掲載を残す期間

とくに ステマ規制への対応は必須です。広告であることを明示しないまま出すと、責任は依頼した企業側にも及びます。

§ 05 / 一発で終わらせない

単発の投稿は、瞬間的なリーチは出ても資産になりません。効かせ方は 2 つあります。

  • 同じ人に継続的に出てもらう … 1 回目より 3 回目のほうが信頼が乗る
  • 投稿を素材として二次利用する … 広告クリエイティブ、LP、採用ページへ転用

「起用して終わり」ではなく、撮れた素材をどこまで使い回せる契約にするかで、実質的な単価は大きく変わります。

§ 06 / A.I.M の考え方

A.I.M はインフルエンサーキャスティングを、企画・撮影・配信・分析と同じチームの中で実行します。人選の段階から「誰に届けたいか」を起点に組み立て、アサイン手数料は 15〜20%。起用して生まれた動画・写真は、広告や採用ページへ二次利用する前提で権利を整理します。認知・集客・採用のどの目的でも、素材が手元に残る形で設計します。


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